痛風・高尿酸血症の温泉療法 岩手県盛岡市繋温泉(つなぎ温泉)ホテル三春

盛岡つなぎ温泉
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監修 岩手医科大学名誉教授・認定温泉医
放射線科専門医・人間ドック学会認定指定医
裄V 融
編集 厚生労働省認定温泉入浴指導員
桑原 和春

我が国では昭和35年以前は痛風は稀な疾病であり、当時は83人あったことが報告されています。
昭和58年10,600人、昭和59年12,700人、平成10年59万人と増加し続け、現在は成人男性の約20%が高尿酸血症、痛風であると推定されています。

高尿酸血症、痛風の増加の原因として食生活の欧米化、アルコール摂取量の増加などが挙げられます。
昔は「ぜいたく病」とされ、美食家や運動不足などのぜいたく生活と関係があることは周知の事実です。
特に大食、高脂肪、高たんぱく質の食事、アルコールの過剰摂取、運動不足、ストレスなどの生活習慣が原因で、現代の生活習慣病の1つです。

高尿酸血症、痛風は直接生命に関わることはありませんが、放置しておくと、合併症として尿酸結石、慢性腎炎、腎不全、心筋梗塞などがあるため早期発見と治療が必要です。



高尿酸血症は、性、年齢を問わず血清中の尿酸濃度7.0mg/dLを正常上限とし、これを超えるものを高尿酸血症と定義しています。
高尿酸血症の段階では痛くも痒くもなく無症状で自覚症状がありません。

痛風は高尿酸血症が持続した結果として関節内に折出した尿酸塩が引き起こす結晶誘発性関節炎であり、高尿酸血症と痛風は同義ではありません。
痛風関節炎の発症は、以前から高尿酸血症と指摘されている患者の第1足趾節関節または足関節周囲に発赤、腫脹を伴う急性関節炎が出現した場合に痛風と判断できます。

このように高尿酸血症は自覚症状がないため、これがあると痛風はある日突然やってきます。
現在痛風は高尿酸血症患者さんのうち10%であるといわれています。


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健常者の体内では、通常約1,200mgの尿酸プールが存在します。
尿酸生産量は、約700mg/日です。
このうち約500mg/日が尿中に排泄され、約200mg/日が、汗、消化液などに排泄されます。

高尿酸血症の成因は、尿酸産生量の増加(尿酸産生過剰型)、尿中尿酸排泄能の低下(尿酸排泄低下型)および両者の混在した混合型の3種に大別されます。
病型分類の割合は尿酸産生過剰型12%、尿酸排泄低下型60%、混合型25%との報告があります。

しかし治療中に病型が変化する場合があるので注意を要します。
特に尿酸排泄低下型に、尿酸産生過剰型の要因が加わることが比較的多いです。


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高尿酸血症、痛風の治療は、尿酸の材料(プリン体)を多く含む食物、アルコールを制限し、かつ体内の尿酸を体外へ排泄することが治療の基本となります。

◇治療の目標値は血清尿酸値を4.6〜6.6mg/dLにコントロールすること。

◇痛風発作の痛みを取る。
  1)痛風発作の前兆期にはコルヒチンを用い発作を頓挫させる。
  2)痛風発作の極期にはNSAIDsを使用する。痛みが止まったなら中止する。

◇通常の治療
  1)尿酸産生過剰型に
    尿酸生成抑制薬アロブリノール(ザイロリック、アロシトール、サロベール他)
  2)尿酸排泄低下型に
    尿酸排泄促進薬ベンズブロマロン(ユリノーム、ナーカリシン、ベンズブロマロン他)
  を選択することを基本原則とする。
  尿酸排泄促進薬使用時には尿アルカリ化療法を併用して行なう。

◇痛風発作時と痛風間欠期の治療
  ○尿アルカリ化療法を併用して行なう−尿アルカリ化療法
    高尿酸血症患者における適正な尿pHは、6.0以上7.0未満です。
    尿pH5.5未満の時は必ず尿アルカリ化療法を行ないます。
    また尿路結石患者でも尿アルカリ化療法を併用します。
    尿アルカリ化療法として一般的にクエン酸カリウム、クエン酸ナトリウム(アルカリ化
    済)が使用されます。
    炭酸水素ナトリウム(重曹)を使用する場合もあります。
    また温泉水のアルカリ泉、炭酸水素ナトリウム泉の飲泉、アルカリイオン水でも尿ア
    ルカリ化療法になります。
  ○食事療法−プリン体食品とアルコールの制限

◇以上要約すると高尿酸血症、痛風治療の科学的根拠は次の通りとなります。



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温泉療法は尿アルカリ化療法です。
飲泉が主となりますが入浴も大事で、入浴と飲泉を並行して行ないます。
温泉療養の一番良い適応となるのは間欠期であり、この時期に尿酸排泄薬、尿酸生成抑制薬の服用と温泉療法+食事療法を併用して行ないます。

◇飲泉(使用泉質)
  ○アルカリ性単純泉、アルカリ性硫黄泉、重曹泉(炭酸水素ナトリウム)、石膏泉(カル
    シウム泉)、重炭酸土類泉(炭酸水素ナトリウム・カルシウム・マグネシウム)はいず
    れもアルカリ性泉であり、pH8.5以上のものを使用すること。
    効果の強さを考えるとpH9.0〜9.5位のものが効果が高くおすすめです。
  ○禁忌症
    重曹泉と重炭酸土類泉はナトリウム(Na+)の影響で血圧が上昇します。
    このため高血圧症の方は飲めません。

    したがっておすすめの泉質はアルカリ性単純泉、アルカリ性硫黄泉です。

◇飲泉の量
  1日当たり一般に200〜400cc、特殊な場合は600〜800ccを使用することもあります。
  飲泉の量は疾患の程度、温泉水のpH濃度、他の成分により異なるため、温泉療法医、
  または温泉医学の知識を有する専門家の指導を受けること。


◇飲泉の時刻と回数
  飲泉の時刻は食前30分前に飲み、1日2〜3回とします。

◇飲泉の注意事項
  飲泉は必ず保健所の許可のあるところのみ使用のこと。






◇入浴の効果
  1)骨、軟骨にしみ込んだ核酸は温めると溶けだし血中に逆流し血清尿酸値は上昇します。
  2)入浴により腎血管を広げ、腎を流れる血流量を増やし、利尿効果をもたらします。
  3)尿酸値の高い方は入浴だけを行なっていると血清尿酸値を上昇させますので、必ず
    入浴と飲泉を併用すること。
    観光やレジャー、日帰り温泉等で入浴だけをしている方は尿酸値は上昇しています。

◇禁忌症
  痛風の急性期は血清尿酸値は上昇するため入浴は不可。

◇入浴の回数、時間、温度
  1)入浴の温度
    43℃以上の高温浴では尿酸値は上昇し過ぎますので不可。
  2)入浴の回数と時間
    39〜40℃の微温浴で20分、41℃で15分、42℃で10分が目安です。
    砂時計3分計で1入浴に付き、5回で15分です。1日2〜3回の入浴。



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日本の温泉水はpH7〜8の中性泉が最も多く、火山国の常として酸性泉が若干あり、中間のpH4〜5は極めて少ないです。
アルカリ性泉はpH8.5〜9.0までは若干多いですが強アルカリpH9.0〜10.0までは全く少なくなります。

当温泉は夏、冬の汲み上げ量により大幅に変化します。
夏場の450リットル/分でpH9.36、春秋の500リットル/分でpH9.56、冬場の550リットル/分でpH9.86です。
我が国でも10本の指に入る程、アルカリ度の高い泉質です。

pH9.0以上ですと薬物のpHよりも高いため、効果はバツグンですが、あまりにも高いアルカリは体内のカリウムを流す作用がありますので、多量の飲泉は控えねばなりません。
またpH10〜11のものを飲み続けていると高カリウム血症の危険が出てきます。
pHが高ければ良いというものではありません。








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高尿酸血症、痛風は生活習慣病の1つですので、生活習慣の是正がはたす役割は限りなく大きいといえます。

◇生活改善指導
  ○肥満の解消
  ○食事療法
   摂取エネルギーの適正化
   プリン体の摂取制限
   尿をアルカリ化する食品の摂取
   充分な水分摂取(尿量2,000ml/日以上)
  ○アルコールの摂取制限
   日本酒1合、ビール500ml、ウイスキーダブル1杯
   禁酒日2日/週以上
  ○適度な運動
   有酸素運動
  ○ストレスの解消

◇食事療法
  ○高プリン体食を極力控えることが望ましく、1日の摂取量がプリン体として400mgを
   超えないようにすること。
   特に食品100g当たりのプリン体200mg以上含む食品はさけること。
  ○プリン体の多い食品と少ない食品
   □極めて多い(300mg〜)
     鶏レバー、マイワシ干物、イサキ白子、あんこう肝酒蒸し、カツオブシ、ニボシ、
     干し椎茸
   □多い(200〜300mg)
     豚レバー、牛レバー、カツオ、マイワシ、大正エビ、マアジ干物、サンマ干物
   □少ない(50〜100mg)
     ウナギ、ワカサギ、豚ロース、豚バラ、牛肩ロース、牛肩バラ、牛タン、マトン、
     ボンレスハム、プレスハム、ベーコン、つみれ、ほうれん草、カリフラワー
   □極めて少ない(〜50mg)
     コンビーフ、魚肉ソーセージ、かまぼこ、焼きちくわ、さつま揚げ、カズノコ、スジコ、
     ウインナソーセージ、豆腐、牛乳、チーズ、バター、鶏卵、とうもろこし、じゃがいも、
     さつまいも、米飯、パン、うどん、そば、果物、キャベツ、トマト、にんじん、大根、
     白菜、ひじき、わかめ、こんぶ






アルコール摂取は、肝臓でのアルコール代謝系の亢進に伴う肝エネルギー消費の上昇に由来する内因性プリン体分解の亢進、血中有機酸濃度上昇による腎での尿酸排泄低下、中に含まれるプリン体の負荷、などの機序によって血清尿酸値を上昇させます。

つまりアルコール飲料はプリン体を含まなくてもそれ自体の代謝に関連して血清尿酸値を上昇させるため、酒類を問わず過剰摂取は厳に慎むべきです。
特にビールはプリン体を含み、酸性飲料であり、さらに他の酒類よりも高エネルギー飲料であるため注意が必要です。
1日500ml以下にしておく必要があります。


ビールといえばドイツで、その消費量もはんぱではありません。
同時にドイツの国民病は高尿酸血症、痛風であり、この治療は温泉で行なわれています。
特にバーデン・バーデンが有名で、温泉の泉質は重曹泉(炭酸水素ナトリウム−アルカリ泉)で、有酸素運動をしながら飲泉をしている方が大勢見受けられます。

我が国でも温泉療法が良いと思います。
また宴会の前後に飲泉をしておくと予防になると思います。

我が国の温泉利用目的は観光、レジャー目的ですので、お客様は高いお金を支払い高尿酸血症、痛風をお買い求めになり満足してお帰りになるようですが、アルカリ泉の温泉は高尿酸血症、痛風を治すところです。


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◇運動療法の効果
  有酸素運動は血清尿酸値に好影響を与える効果はないです。
  しかし高尿酸血症に合併した、肥満・体脂肪の減少、高血圧の改善、HDLコレステロー
  ル・耐糖能の改善として奨励できます。

◇禁忌症
  痛風の症状が出たら運動は禁忌。

◇運動の方法
  1)運動の時刻は食後1時間頃の実施が望ましい。
    毎日継続できるような軽い運動が良い。
  2)運動の強度は30〜40%程度でかなりゆっくり散歩する。
    1回に付き20〜40分までとする。
    運動の回数は週3〜4回。

◇運動の注意事項
  運動強度によって運動後の血清尿酸値は異なる値を示します。
  1)短時間でも激しい運動は上昇する。
  2)長時間の軽い持久的な運動は上昇はするが比較的少ない。
  3)一部の筋肉を使用する筋力トレーニングでは、重量の大きな短時間の負荷では上昇
    が少ない。重量の小さな長時間負荷では上昇が大きい。


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データをご覧いただければ分かるように、それぞれ疾患の程度により飲泉の量が異なっています。
飲泉の分量は指導を受ける必要があります。






温泉療法は民間療法ではなく正規の治療法であることがお分かり頂けましたでしょうか。
温泉に来て大量のビールを飲み、高いお金を支払い、高尿酸血症、痛風をご購入されることも良いですが、たまには逆に温泉に来て、高尿酸血症、痛風の治療をされてみてはいかがでしょうか。
また同時にこうした知識があれば、宴会の前後に飲泉をして予防することもできます。
すでに高尿酸血症、痛風になっている方は、年に1〜2回は飲泉のできるアルカリ泉の温泉に来て温泉療法をし、健康管理をしてみてはいかがでしょうか。


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